柚子胡椒(ゆずこしょう)の胡椒は、唐辛子の事だった!
柚子胡椒(ゆずこしょう)、皆さん大好きですよね。
私も、さわやか風味とピリッとした辛さに病みつきになっている人間の一人です。
唐揚げのような揚げ物にはもちろんのこと、うどんやラーメンなどの麺類、かつ丼などの丼物にもとても合うので、
冷蔵庫には常備してあります。
ワサビ、からしと並んで、現在では冷蔵庫に常備している方も多いのではないかと思います。
ところで、柚子胡椒って柚子(ゆず)と胡椒(こしょう)で出来ていると思っていませんか?
実は、この胡椒というのは、いわゆる胡椒の事ではないんです!
柚子胡椒で使われている胡椒というのは、実は唐辛子(とうがらし)の事なんです。
当たり前のように、柚子と胡椒で作られていると思っていたので、
驚きですね!
では、柚子と唐辛子から作られているのに、なぜ柚子胡椒と呼ぶのか?
それは、九州地方のある一部では、唐辛子のことをコショウと呼ぶことに由来するようです。
九州地方では、唐辛子のことを胡椒と呼ぶ
柚子胡椒は、現在は全国的に愛されています。
が、元々は九州名産の薬味です。
で、九州の一部の地域では、唐辛子のことをコショウと呼んでいます。
ややこしいですね。
しかし、このことが理由で、本当は、柚子 + 唐辛子で作られている薬味にもかかわらず、柚子胡椒と呼ぶようになったそうです。
では、なぜ、九州には唐辛子のことをコショウと呼ぶ地域があるか?
というと、
それはコロンブスのせいだと言われています。
唐辛子は、英語ではChilli Pepper(チリペッパー)やHot Pepper(ホットペッパー)と呼びますね。
これ、コロンブスが、胡椒(ペッパー)と勘違いして唐辛子を南米からヨーロッパに持ち帰った為と言われています。
その為、今でも世界中で胡椒と唐辛子の名前が混同されていることが多いのです。
で、日本でも唐辛子が胡椒として、ポルトガルから九州に入ってきたために、
九州の一部の地域では、唐辛子のことを胡椒と呼ぶ文化が残っているそうです。