「図書館に行く時間がない」「夜中に本が読みたくなった」——そんなときに便利なのが電子図書館(デジタル図書館)サービスです。お住まいの自治体の図書館が対応していれば、スマートフォンやパソコンから24時間いつでも電子書籍を無料で借りて読めます。コロナ禍以降、導入する自治体が急増しており、今や身近なサービスになりつつあります。
電子図書館(デジタル図書館)とは
電子図書館とは、インターネットを通じて電子書籍の貸出・閲覧を行う図書館サービスのことです。通常の図書館と同様に、「借りる→読む→返却する」というサイクルで利用しますが、すべてオンライン上で完結します。
返却期限が来ると自動的に閲覧できなくなる(自動返却)ため、返し忘れの心配もありません。物理的な本と異なり、何冊借りても手元が重くなることもないのが魅力です。
電子図書館と従来の(紙の)図書館は、同じ図書館カードで使えますが、蔵書は別々です。電子図書館でしか借りられない本もあれば、電子化されていない本も多くあります。
電子図書館の3つのメリット
① 24時間・どこからでも利用できる
開館時間を気にする必要がなく、深夜でも出先でもスマホがあれば借りられます。通勤中・就寝前・旅行先でも手軽に読書が楽しめます。
② 自動返却で延滞知らず
貸出期限(通常2週間)が来ると自動的に返却されます。うっかり返し忘れてカードが停止される心配がありません。
③ 障害のある方にも使いやすい
文字サイズの変更・音声読み上げ機能(対応作品)・マルチデバイス対応など、バリアフリーに配慮した機能が充実しています。
主な電子図書館サービス
OverDrive / Libby
世界最大の電子図書館プラットフォームで、日本でも多くの自治体が採用しています。「Libby」アプリで利用でき、洋書・英語絵本も充実しています。
TRC-DL(図書館流通センター)
日本の図書館向けに特化したサービスで、国内出版社との連携が強く、日本語コンテンツが豊富です。多くの公共図書館が採用しています。
KinoDen(紀伊國屋書店)
紀伊國屋書店が提供する電子図書館サービス。ビジネス書や専門書に強みがあります。
国立国会図書館デジタルコレクション
厳密には「貸出」ではなく「デジタル化資料の閲覧・送信」サービスですが、自宅から無料で利用できます。詳しくは国立国会図書館デジタルコレクションのコラムをご覧ください。
利用の始め方
市区町村の図書館公式サイト、または「○○市 電子図書館」で検索します。こちらから最寄りの図書館を探してみましょう。
電子図書館の利用には図書館カード番号が必要です。まだの方は図書館カードを作りましょう。
図書館が案内するURLまたはアプリから、図書館カード番号とパスワードでログインします。
「借りる」ボタンを押すと、ブラウザまたは専用アプリ上でそのまま読み始められます。
注意点・デメリット
- 全自治体に対応しているわけではない:導入していない図書館もまだ多い
- 蔵書数が少ない:紙の図書館と比べると電子書籍のタイトル数は限られている
- 人気作は待ちが発生する:同時貸出数に制限があるため予約待ちになることも
- 読み放題ではない:通常の図書館と同様に貸出冊数・期間の制限がある
AmazonのKindleなどの商用電子書籍サービスとは異なり、電子図書館は無料で借りるサービスです。購入・所有はできず、貸出期間が終われば読めなくなります。
国立国会図書館デジタルコレクションとの違い
自治体の電子図書館サービスは「新刊・一般書の貸出」が中心ですが、国立国会図書館デジタルコレクションは「古い資料・絶版本・学術資料の閲覧」に強みがあります。目的に応じて使い分けましょう。
この記事のまとめ
- 電子図書館はスマホ・PCで24時間・無料で本を借りられるサービス
- 貸出期限が来ると自動返却されるので返し忘れ不要
- 図書館カードがあれば今すぐ始められる
- 導入していない自治体・蔵書数が少ないなどの制限もある
- 古い資料を探すなら国立国会図書館デジタルコレクションも活用を
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