図書館で探していた本が見つからない——こんな経験は誰にでもあるはずです。「貸し出し中?それとも最初から置いていない?」と戸惑ってしまうこともあるでしょう。でも、諦める前に試せる方法がいくつかあります。この記事では、図書館で本が見つからないときの対処法を、状況別に順を追って解説します。

まずOPACで現在の状況を確認する

OPAC(Online Public Access Catalog)とは、図書館の蔵書をオンラインで検索できるシステムです。館内の検索端末またはウェブ蔵書検索で利用できます。本のタイトル・著者名・ISBNで検索し、まず「その図書館が所蔵しているか」「現在の状態」を確認しましょう。

貸出状況の種類と意味

  • 在架:書架にある状態。探しに行けば見つかるはず
  • 貸出中:現在他の利用者が借りている。予約を入れれば返却後に確保してもらえる
  • 予約中:返却されても次の予約者に回る状態。自分も予約リストに並ぶことが可能
  • 整理中・修理中:点検・修理のため一時的に利用不可。数日〜数週間で戻る
  • 除籍済み:資料が廃棄されており所蔵していない
  • 所蔵なし:その図書館では購入していない
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同じ自治体の他の館も確認しよう

OPACでは同じ自治体内の他の館の在庫も確認できることが多いです。A館にはなくてもB館に在架している場合、取り寄せてもらえることがあります。

書架で見つからない場合

OPACで「在架」と表示されているのに書架で見つからない場合は、以下の可能性があります。

  • 別の場所に紛れ込んでいる:他の利用者が誤った場所に戻した
  • 返却されたばかりで整理待ち:返却されてから書架に戻るまでのタイムラグがある
  • 展示コーナーに出されている:テーマ展示などで別の棚に移動している
  • 参考図書コーナー(禁帯出):貸出不可資料として別の棚にある
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NDCを覚えておくと便利

図書館の本はNDC(日本十進分類法)という分類番号で並んでいます。OPACで確認できる請求記号(例:913.6/ナ)が書架のどの棚に対応するかを入口の案内板で確認すると探しやすくなります。

司書に相談する

「書架にあるはずなのに見つからない」「どこを探せばいいかわからない」という場合は、遠慮なくカウンターの司書に声をかけましょう

  • 「○○という本を探しているのですが見当たりません」と伝えると、司書が書架を確認してくれる
  • 見つからない場合は「返却されたらご連絡します」という形で取り置きしてもらえる場合もある
  • レファレンスサービスを利用して「似た本・関連する本」を紹介してもらうことも可能

他の館から取り寄せる(相互貸借)

所蔵なし・除籍済みの場合でも諦めないで。相互貸借という仕組みで、他の図書館から資料を取り寄せてもらえる場合があります。カウンターで「この本を他館から取り寄せてほしい」と申し込みます。

購入リクエストを出す

「今後も図書館に置いてほしい」という場合は購入リクエスト(リクエスト制度)を活用しましょう。利用者からのリクエストは図書館の選書の重要な参考資料になります。

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カウンターまたはウェブのリクエストフォームから申し込む

タイトル・著者・出版社・ISBNを記入します。

2
図書館が選書を検討する

すべてのリクエストが通るわけではありませんが、購入された場合は優先して貸し出してもらえることが多いです。

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リクエストが通らない場合もある

自治体の選書方針に合わない本(専門性が高い・対象外ジャンルなど)はリクエストが通らないこともあります。その場合は相互貸借や書店での購入を検討しましょう。

国立国会図書館・電子図書館も活用

探している本が全国どこの公共図書館にもない場合は、国立国会図書館に所蔵されている可能性があります。直接来館するか、遠隔複写サービスでコピーを取り寄せることができます。またデジタルコレクションとして自宅から閲覧できる場合もあります。

この記事のまとめ

  • まずOPACで所蔵状況・貸出状況を確認する
  • 在架なのに見つからない場合は司書に相談する
  • 貸出中なら予約を入れて返却を待つ
  • 所蔵なしなら相互貸借購入リクエストを活用する
  • 国立国会図書館・電子図書館も視野に入れる